FX自動売買トレードにおいて状況に応じての手動停止は必要なのか?
FX自動売買ソフト・ツール(EA)の運用において、状況に応じた手動でのON/OFF作業は必要なのか?ということについて私の考えを書いていきたいと思います。
私自身の考えを最初に言ってしまうと、「必ずしも必要ではない」というのが私の考えです。
EAのバックテストは常時稼働での結果
そもそもの大前提として、EAのバックテストでは、注目度の高い経済指標だろうが何だろうが、関係なくノンストップでトレードをさせた場合のトレード結果ですよね。
ですので、長期バックテストで損益曲線が右肩上がりになっている場合は、いちいち経済指標でEAをストップさせなくても利益が積み上がったという見方も出来ます。
数ヶ月程度などのあまりにも短いバックテスト結果では、信憑性は低いですが、例えば10年などの長期バックテストで損益曲線が右肩上がりになっているのであれば、それなりに信憑性は高いと言えるのではないでしょうか。
バックテストが全てでは無いですが、判断材料の一つにはなるかと思います。
リスク回避にもなるが機会損失にもなる
ですが、長期バックテスト結果において、ノンストップでEAを稼働させ、損益曲線が右肩上がりになっていても、分析した結果、注目度の高い経済指標時に損失を出す可能性が統計的に明らかに高いと判断できる場合は、実際のフォワードテストでは手動での停止を取り入れることでリスク回避には繋がるかと思います。
とは言え、過去と全く同じ値動きは来ないと言われていることから、手動での停止が逆に利益獲得のチャンスを逃し、機会損失になってしまうこともあるかと思います。
こういった点からも、どちらが正しいと言うのは、一概に言い切るのは難しいですよね。
運用方法は自分で決める
結局のところ、EAの手動でのON/OFFも含めて、運用方法というのは自分が責任をもって自分で決めていくものだと思います。
とにかく「リスク回避最優先」と言う人は、注目度の高い経済指標時は、停止すれば良いと思います。
最強のリスク回避は、「トレードをしない」ことですからね。当たり前の話ですが、どんな値動きをされようが、ポジションさえ保有していなければ、100%損失にはなりませんからね。
私みたいに、基本的には「完全放置」を好む人は、完全放置すれば良いと思います。私は、ロット設定を多少控えめにして基本放置です。自動売買というものの恩恵を最大限に受けたいです(笑)
経済指標の影響をあまり受けないスイング系のEAを使って、完全放置というのも一つの手ですよね。長期足でトレードするスイング系であれば、チャートを見ての通り、どこが経済指標だったかなんてあまり分からないですからね。
スキャル系は、経済指標の影響をもろに受けますから、どちらかと言うと完全放置にはあまり向いていないですかね。
何にしても、自分に合った、自分に一番しっくり来るストレスの少ない運用方法で自動売買トレードを楽しむのが一番ですね。